令和7年6月定例会 一般質問

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市民の会 福田誠です。
まず冒頭にひとつ、明るい話題を。
昨夜、日本代表がW杯最終予選で大勝をおさめました。
そして、ちょうど今日・6月11日は来年のW杯北中米大会の開幕戦当日だそうです。
サッカー日本代表の快進撃に元気をもらいつつ、私も“今日の試合”に臨む気持ちで、
市民の皆さまの声をしっかり届けたいと思います。
さて、今回は、私にとって12回目の一般質問となります。
回を重ねるごとに、市民の皆さまからの声の重みをより深く感じておりますが、
今回はその声を“そのまま”市政に届ける、そんな思いで臨んでおります。
YouTubeチャンネルやSNSなどを通じて、日々多くのご意見・ご相談を頂いております。
「これはどうなっているのか?」
「もっとこうしてほしい」——
そうした皆さまの率直な声こそが、今回の質問の出発点です。
今回は、私自身の考えを述べるというよりも、市民の皆さまの思いを背負い、その声を市政に届けるという強い決意で、壇上に立たせていただいております。
それでは、通告に従いまして質問に入ります。
◆大項目1.高齢者福祉について
その1として) 介護予防サービスの柔軟な運用について
近ごろ、市民の方から「本当は通所型サービスを利用したいのに、チェックリストの点数が足りず断られてしまった」といった声を複数いただいております。
制度の整備そのものは大切ですが、形式だけが先行し、現場の実態と乖離してしまっては意味がありません。
特に、一人暮らしで外出機会が少ない方や、軽度の衰えを自覚している方にとっては、
早めの予防的支援が将来的な要介護リスクの低下につながります。
こうした背景から、画一的な運用ではなく、地域包括支援センターが柔軟に判断できる仕組み、つまり“現場の裁量を尊重する運用”が必要だと考えます。
ぜひ「形式」ではなく「実情」を重んじた、柔軟な介護予防サービスの運用を目指していただきたいと思いますが、市のご見解を伺います。
その2) 高齢者の足の確保について
高齢者の方々から「循環バスがあっても乗る場所が遠くて使えない」という切実な声が数多く寄せられています。
特に、買い物や病院など、日常生活に不可欠な移動手段として、“移動の自由”は健康寿命の延伸にもつながる重要な要素です。
どうか、アンケート結果や住民からの直接の声を反映し、利用者目線での利便性向上に向けて、地域との対話を重ねながら運行体制の整備を進めていただきたいと思います。
市の今後の方針を伺います。
その3) 見守り安心事業について
「トイレの電球より、前のペンダント型のが良かった」とか、「そもそもそんなトイレにつけるセンサーのことなんて知らなかった」・・・そんな声が、市民の方から届いています。
現在のトイレ設置型センサーは確かに一定の効果がありますが、「異変に気づくまでの時間がかかる」という課題が残されています。
最近では、スマートウォッチを活用した生体情報のモニタリングも現実的な手段となっています。
今後は、ICT技術を活用した即時性の高い見守り体制への移行が求められており、トイレセンサーだけにとどまらない、包括的な支援のあり方が検討されるべきです。
こうした“安心のインフラ”をどう進化させていくのか、市の未来志向の見解を伺います。
その4) 介護予防普及啓発事業について
市が進めているスマートフォンアプリと連動した介護予防啓発の取り組みについて、市民の方から 「そんなのが借りられるとは知らなかった」とう声も寄せられました。
また、アプリについても 「ただ単に距離がでるだけでは面白くない」 という声も届いています。
この事業と、前の項の見守り安心事業を組み合わせていけば、「予防」と「安心」を同時に提供できる可能性があります。
単体ではなく、“連携による相乗効果”に目を向けた今後の展開を期待し、市の方向性を伺います。
◆大項目2.行政情報の整備・発信について
その1) オープンデータの更新と利活用の促進について
ある市民から「市のホームページに掲載されているオープンデータを使おうと思ったら、
10年も前のものだった」 との声が寄せられました。
市が進める“オープンデータ”の理念自体は素晴らしいものですが、更新がなされなければ信頼性が損なわれ、むしろ逆効果となりかねません。
定期的な更新体制の整備に加え、市民団体との連携によって“協働型の情報整備”を推進すれば、市民参加型のまちづくりにもつながります。
更新・活用の両輪をどう回していくのか、具体的な取組の強化について市の見解を伺います。
その2) 市公式ウェブサイト・情報発信手段の見直しについて
リニューアルされたホームページが「とても見やすくなった」と感じる一方で、
「どこに情報があるのかわからない」という高齢者の声が届きました。
特に行政サービスに慣れていない方々にとっては、電話や窓口での対面説明が今なお
重要な手段であります。
情報の“発信元”としての市の役割は、デジタルとアナログの両立によって初めて果たされるものではないでしょうか。
今後、利用者目線に立ったナビゲーション機能の改善や、紙媒体・音声読み上げなど多様な手段の検討をお願いし、市の今後の情報発信の方向性を伺います。
その3) AI・RPAなど新技術の活用状況と今後の方針について
先日、ある市民から「デジタル推進計画だかに、RPAってあったけど、なんなの?」
という声をいただきました。
AI のことなら大体のことはわかるつもりでしたが、お恥ずかしいことにRPA というのは
存じ上げませんでした。
そこで、市民の皆さまにも 分かりやすく説明していただき、
新しい技術を活かした「市民サービスの効率化」を図っているということを認知してもらえればと思い、最後の項に取り上げるしだいです。
業務の自動化は進んでいると思いますが、今後さらに、様々な分野でも利便性向上の可能性があります。
市の“新技術活用ビジョン”と、それによってどんな未来の市役所を目指すのか、方向性をお聞かせください。
これをもちまして、私の壇上からの質問を終わります。
市民の皆さまの声を、これからも丁寧に受け止め、議場でしっかり届けてまいります。
ご清聴ありがとうございました。
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